アビゲイル・ウィリアムズ〜セイラムを狂わせた少女〜

世界

魔女裁判。中世ヨーロッパにおいて沢山の罪のない人々が魔女だという濡れ衣をかけられ、

裁判という名ばかりの拷問にかけられ、酷く痛めつけられた後に処刑された。

そして、その魔女裁判が近世のアメリカ合衆国マサチューセッツ州セイラム村で、

ひとりの少女によって引き起こされた。

彼女の名は「アビゲイル・ウィリアムズ」。

なぜアメリカで魔女裁判の悲劇は繰り返されてしまったのか、

アビゲイル・ウィリアムズとはいったいどんな少女だったのか。

最初の告発

アビゲイルは叔父のサミュエル・パリスとその娘ベティ・パリスと一緒に暮らしていた。

そして、当時12歳だったアビゲイルとベティなど複数の村の少女たちはサミュエル・パリスの奴隷のティテュバという女性から「まじない」を教わっていた。

将来の運命の人を占うなどの簡単なまじないだった。

しかし、突然少女たちはまじない中に暴れ出し、苦しみ出した。

村は混乱に陥り、医師は少女たちは悪魔に取り憑かれていると診断した。

そしてアビゲイルは自分たちに悪魔を取り憑かせたのはティテュバを含めた村で立場の弱い女性3人であると村の人々に告発した。

これがセイラムの悲劇を始めることになる最初の告発だった。


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魔女狩りの始まり

最初にサラ・グッドという女性とサラ・オズボーンという女性の裁判が行われた。

2人の女性は無実を主張したが、裁判の途中で裁判に出席していた少女たちが突然苦しみ、暴れ出した。

少女たちはサラ・グッドとサラ・オズボーンが魔術を使って自分たちを苦しめていると言った。

村の人々は少女を信じ、2人の女性は有罪となった。

セイラム村の人々はピューリタンというキリスト教プロテスタントの厳格なグループで、

魔女の存在が広く信じられていたため、村の人々は少女たちを信じ、サラ・グッドは絞首刑を執行され、サラ・オズボーンは獄中で死亡した。

ティテュバは「自白すれば刑が軽くなる」というピューリタンの法に惹かれたためか、自分が魔女であると告白した。だが、ティテュバが告発したのは自分だけではなかった。

ティテュバは自分の他にもまだ村に魔女が沢山いると告発した。(魔女には男性も含まれていた)

そして、セイラム村は狂っていく。


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レベッカ・ナース

村の人々が次々に告発された。少女たちは裁判の途中で暴れ出し、多くの人が有罪とされた。

その中でも村の人々に衝撃を与える裁判があった。

レベッカ・ナースという女性が魔女として告発され、行われた裁判だ。

彼女は村で非常に人望のある人物で、彼女が魔女として告発されたことに村の人々はとても驚き、

彼女を擁護する声が村の人々から挙げられた。

彼女を最初に魔女として告発したのはアビゲイルだった。

最初に行われた裁判では彼女をレベッカを擁護する声が多かったのもあって、無罪となった。

しかし、その後、有罪となった人々のことをレベッカが「私達の仲間」と言ったことによって、

彼女は有罪になり、絞首刑を執行された。

彼女は「村の仲間」というつもりで言ったのだが、一部の村の人間や少女たちが「仲間の魔女」として捉えたために、彼女は有罪となってしまった。

レベッカの有罪による絞首刑を受け、村の人々は落胆し、告発された人々は希望を失うこととなった。

その後、アビゲイルは消息を絶ち、歴史から姿を消した。

だが、魔女狩りは続いていった。

終焉

セイラムを狂わせた魔女狩りだが、いよいよ終わりを迎えることとなる。

マサチューセッツ湾直轄植民地の総督であったウィリアム・フィップスの妻が少女たちから告発されるという事件が起こった。

この事件によってフィップスは事件に介入して裁判を行っていた法廷を停止し、

魔女として告発され収監された人々に恩赦を与え、魔女裁判は終結した。

魔女裁判は1692年3月から1693年5月にかけて行われた。

短い期間だったが、200名以上が魔女として告発され19名が絞首刑により処刑、1名の男性が拷問中に圧死、5名が獄中で死亡した。

アビゲイル・ウィリアムズ

セイラム魔女裁判がここまでの被害をうんでしまったのは、

集団ヒステリー(集団内の1人を発端とした連鎖反応)やモラルパニック(ある種の人々に対する過剰な嫌悪反応)、魔女が深く信じられていたことが原因だと言われているが、

最初の告発者であるアビゲイル・ウィリアムズはそんな人間の弱さを分かっていて告発し、人々が混乱に陥ってセイラムが狂っていく様子を楽しんでいたのかもしれない。


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